アラン・今井
アラン・今井教師は、現在、アメリカ神慈秀明会アソシエート・ディレクター兼秀明自然農法国際
プロジェクト・コーディネーターであり、また秀明クレストン・プロジェクトの共同ディレクターでもある。
先日、神慈秀明会ニューヨークセンターで、ナンシーとエデュアルドの2人がSHUMEI
Magazine1・2月号を読んでいた。2人とも英語とスペイン語のバイリンガルである。その号には、ラリー・ドイチュのクレストン・プロジェクトに関する記事が出ていた。始めのくだりはこうである。「コロラド州
サン・ルイス・バレーにあるサングレ・デ・クレスト山脈の高地に新しい精神的センターが神慈秀明会に
よって建設されます。」この文を読むや否やお互い目を合わせ、それから私に向かって「サングレ・デ・
クレストの意味を知っているか」と聞くのである。その時、それが「キリストの血」を意味することを知ったのである。私はその瞬間、体の底から震えが走るのを感じた。
キリストの血とはキリスト教徒の間ではもっとも神聖な名前の一つである。ヨーロッパ人がこの地にやってくるずっと以前、先住の民族はこの地を神聖な土地とみなしていた。このような先住民族の自然観や霊感は、多くの場合、原始的なものと思われ無視されてきた。しかし、キリスト教徒がここへやってきた時、彼らはその山や谷の美しさから神聖な空気を感じ取ることができ、心から畏敬の念を抱いた。そして、彼らは山々にその信仰の中でもっとも神聖な名前を与えたのだ。ニューヨークでサングレ・デ・クレストの意味を知った時、
このような感覚が私の中に湧き起こった。
そのような思いを抱いて、私は4月2日再びクレストンを訪れた。そして、日没の頃、サン・ルイス・バレーの東側にあるサングレ・デ・クレスト山脈が真っ赤に染まるところから人々は山々を「キリストの血」と呼ぶのだと知った。このような説明からは山々の神聖さとキリスト教との強い結びつきはあまり感じられなかった。私は、ニューヨークでの私の考えは、自分の妄想に過ぎないのではないかと感じてきた。
4月4日、西の空に日没の光が広がり、 雪を被った東の山々が濃い紫がかったピンク色に染まった。クレストン在住の秀明スタッフである矢野君が「夏には、空全体が真っ赤になるんですよ」と教えてくれた。それは、4月の時点ですでに大変美しく魅了されるものだった。空全体と山脈の東側が完全に赤くなったところを想像してみると、私のニューヨークでの想像は間違ってなかったと思えてきた。はじめ、人々はヨーロッパから
布教のためにこの地へやってきて、真赤に染まった雄大な自然に出会った。私は、彼らはきっとイエスの声を聞き、神からの励ましを頂いたのではないかと思う。
人がこの地を訪れると、それぞれがこの地の神聖さを感じ、それぞれのバックグラウンドに応じた表現をするだろう。チベット仏教の僧が来られた時は、ヒマラヤの山々とのつながりを感じた。中国の方が来られた時は、竜山に囲まれた谷を思いおこした。この聖なる土地でハナさんは世界中の伝統宗教や精神団体を呼び集め、インターフェイス・コミュニティーを作り上げてきた。今、神慈秀明会もこれに加わろうとしている。
地鎮祭の前、ハナさんから会長先生(神慈秀明会会長 小山弘子)に宛てた手紙の中で次のように述べている。「あなたが金鉱山跡に計画していることはとても重要で、かつ美しいものです。あなたのプロジェクトは、
日本だけでなく世界のために新しい文明を創るという明主様の理想を真に体現するものです。あなた方が
私たちのコミュニティーに加わって頂けることを大変素晴らしく思いますし、あなた方の活動もここから世界へと広がるでしょう。」
SHUMEI Magazine, VOL.
233,2001年5・6月号より転載
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